旅の記録

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ヨーロッパより安全?人工都市イスラマバードを歩く【カラコルムハイウェイ】vol.13

柔らかな布団に包まれ、静かな朝を迎える。パキスタンで初めての温水シャワーと清潔なベッドが、旅の疲れをじんわりと和らげてくれた。朝食を求めて、街へと足を運ぶ。フンザと比べると標高は下がり、気温は15℃に落ち着いていた。胸いっぱいに吸い込む空気...
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一帯一路の光と影:検問と封鎖を乗り越え終着点へ【カラコルムハイウェイ】vol.12

車は渋滞に巻き込まれていた。工事車両のせいで車の動きは完全に止まっており、全く動きそうにもなかった。一旦車外に出ることにした。 道端には、道端には腰掛けるのにちょうど良い大きさの石がいくつも散らばっていた。その上に座っていると、周囲の人々が...
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ギルギットからイスラマバードへ 12時間のデスロード【カラコルムハイウェイ】vol.11

パキスタン滞在3日目の朝、ギルギットは澄み渡る快晴だった。朝一の首都イスラマバード行きの飛行機に乗るため、ギルギット空港に向かった。 これまでの2日間を共に過ごしたドライバーのアシュラフとは、ここで別れることになる。感謝を伝え、彼に別れを告...
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ギルギットの住民の家で見えた、パキスタンの健康課題【カラコルムハイウェイ】vol.10

ギルギットに到着すると、あたりはもう既に暗くなっていた。泊まらせてくれるという住民の家にお邪魔すると、今から夜ご飯を作ってくれるとのことだった。パキスタンに来てから毎日ご馳走してもらっている。 夜ご飯まで時間があるから散歩しようと、家の裏に...
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雪で閉ざされた中国との国境-クンジュラブ峠-【カラコルムハイウェイ】vol.9

カラコルムハイウェイの北上を続け、ついに最北の町スストに到着した。道路の両側には商店が立ち並び、カフェのテラス席では、トラックドライバーたちが談笑しながらタバコを吸っている。フンザを出発してから初めての町だった。これより北は、中国との国境ク...
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最果てのゴジャールへ【カラコルムハイウェイ】vol.8

翌朝、窓に差し込む光で自然に目が覚めた。それはもう既に日が出始めていることを意味していた。急いで毛布から飛び出し、宿の屋上へと続く階段を駆け上がる。 日の出の瞬間こそ間に合わなかったが、最初山の頂点部分に当たっていた光が、徐々に山肌全体を照...
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パキスタンの遠い平和【カラコルムハイウェイ】vol.7

この家の主である91歳のおじいさんは、イスマーイール派の創始者の絵に向かって、小声で唱えながら礼拝し始めた。横で薪がパチパチと燃える音に、祈りの声がかき消される。談笑していた若者と僕たちは、それを静かに見守っていた。フンザ帽と呼ばれる、伝統...
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長寿の里フンザの変容【カラコルムハイウェイ】vol.6

フンザ・ウォーターを飲み干した後、ずっと気になっていたことをウッラーに聞いてみた。なぜこのフンザ地方に酒があるのか、なぜイスラム教徒でも酒が飲めるのか。すると、 「俺たちはまだ若いから、アッラーは見逃してくれるさ」 と冗談をかまし、その場に...
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パキスタンの幻の密造酒 フンザ・ウォーター【カラコルムハイウェイ】vol.5

日が沈んだので、約束通りアルティット村の昼間の家に戻ってくると、今度は家の中に案内してくれた。 部屋に入ると、大家族が食卓を囲めるくらいの広さがあった。地面に絨毯が敷かれ、壁沿いのクッションに寄りかかって座る、伝統的な中東の住宅のスタイルだ...
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アルティット村の大家族の宴【カラコルムハイウェイ】vol.4

フンザ地方にあるアルティット村には、アルティット・フォートという古い城塞がある。ここはかつて、フンザの統治者の本拠地として使用されていた。 城を登って窓から外の景色を見ると、碧色に澄んだ川が美しかった。フンザ川と呼ばれているこの川は、下流に...