旅の記録 ヨーロッパより安全?人工都市イスラマバードを歩く【パキスタン旅】vol.13 柔らかな布団に包まれ、イスラマバードで静かな朝を迎えた。フンザより標高が低くなったため、気温は15℃と穏やかだ。冷涼な空気が心地よく、窓の外には整然とした都市の景観が広がる。 朝食を求めて、街へと足を運ぶ。大通りには車がひっきりなしに行き交... 2024.12.02 旅の記録
旅の記録 一帯一路の光と影:カラコルムハイウェイ終着点へ【パキスタン旅】vol.12 さらに進むと、渋滞に巻き込まれた。工事車両のせいで車の列は完全に停止し、全く動く気配がない。 車外に出ると、道端には腰掛けるのにちょうど良い大きさの石が転がっていた。その上に座っていると、周囲の人々が次々に話しかけてくる。そのうちの一人は、... 2024.11.18 旅の記録
旅の記録 ギルギットからイスラマバードへ 12時間のデスロード【パキスタン旅】vol.11 パキスタン滞在3日目の朝、ギルギットの空は澄み渡る快晴だった。朝一番の首都イスラマバード行きの飛行機に乗るため、ギルギット空港へ向かった。 これまでの2日間を共に過ごしたドライバーのアシュラフとは、ここで別れることになる。彼に感謝を伝え、固... 2024.08.16 旅の記録
旅の記録 ギルギットの住民の家で見えた、パキスタンの健康課題【パキスタン旅】vol.10 今夜は、友人が中国-パキスタンの国境を越えた際に知り合った現地住民の家に泊めてもらうことになっていた。スストを離れ、目的地のギルギットに到着したときには、すでにあたりは暗くなっていた。 夕食まで時間があったので、家の裏にある山へ散歩に連れて... 2024.07.06 旅の記録
旅の記録 雪で閉ざされた中国との国境-クンジュラブ峠-【パキスタン旅】vol.9 カラコルムハイウェイをさらに北上し、ついに最北の町スストに到着した。 遠くに緑や黄色に彩られたトラックが何台も並んでいるのが見えた。道路の両側には商店が立ち並び、カフェのテラス席ではトラックドライバーたちがタバコを吸いながら談笑している。フ... 2024.07.01 旅の記録
旅の記録 最果てのゴジャール(上部フンザ)へ【パキスタン旅】vol.8 翌朝、窓に差し込む光で自然に目が覚めた。すでに日は昇り始めている。慌てて毛布を払いのけ、宿の屋上へと駆け上がった。 日の出の瞬間には間に合わなかったものの、雪山の頂に当たる光が、徐々に山肌全体を照らしていく様子を眺めることができた。自然が織... 2024.06.17 旅の記録
旅の記録 パキスタンの遠い平和【パキスタン旅】vol.7 家の広間には、イスマーイール派の指導者が描かれた額縁が飾られていた。91歳になるウッラーの祖父がちょうどその額縁に向かって頭を下げ、小声で祈りを唱えている姿が印象的だった。横で薪がパチパチと燃える音に、祈りの声がかき消される。談笑していた若... 2024.06.07 旅の記録
旅の記録 長寿の里フンザの変容【パキスタン旅】vol.6 フンザ・ウォーターを飲み干した後、ずっと気になっていたことをウッラーに聞いてみた。このフンザ地方でなぜ酒が飲まれるのか、またイスラム教徒であるにも関わらずなぜ酒を許容しているのか。 その問いに対して、ウッラーは冗談混じりに「俺たちはまだ若い... 2024.05.17 旅の記録
旅の記録 パキスタンの幻の密造酒フンザ・ウォーター【パキスタン旅】vol.5 日が沈んだので、約束通りアルティット村の昼間の家に戻ると、今度は家の中に案内してくれた。部屋に入ると、大家族が食卓を囲めるくらいの広さがあった。地面に絨毯が敷かれ、壁沿いのクッションに寄りかかって座る、伝統的な中東の住宅のスタイルだ。 部屋... 2024.05.02 旅の記録
旅の記録 アルティット村の大家族の宴【パキスタン旅】vol.4 フンザ地方にあるアルティット村には、アルティット・フォートという古い城塞がある。 ここはかつて、フンザの統治者の本拠地として使用されていた。背後から敵が攻撃できないように、崖の上のギリギリのところに立っている。 天窓から城内に差し込むわずか... 2024.04.30 旅の記録